数々の奇想天外な行動の歴史を残してきた筆者ですが、そのADHDっぷりの全盛期はいつかと聞かれれば、間違いなく中学時代と答えるでしょう。
今回は、そんな中学時代の筆者のただの変わり者なのか、天才なのか分からない行動の数々を紹介していきます。
客観性のある事実として、筆者のことを卒業文集に書いた友達の文章を紹介しましょう。
この文集の趣旨は、「勉強が嫌いだったけれど、ある人物がきっかけで勉強の楽しさを知るようになった」というものです。その中に筆者の行動が描写されています。
そんな僕も今では他人から「賢い」と言われるようになりました。なぜそのように変わったかというと、ある変な人との出会いがきっかけでした。
中学一年生の時その変な人と同じクラスになりました。その変人ぶりは給食の時も全開でした。
流れてくる音楽に合わせて激しく貧乏揺すりをしていたのです。そしてサビの部分にくると頭を上下に動かし、狂ったようになりながら、周りを全く気にせず給食を食べていました。
給食中だけでなく放課中も変でした。マンガの登場人物になりきって、恥ずかしがりもせず、みんなの前でみごとに演じていました。
それを見ていると、だんだんこの変人は空想と現実の世界が区別できないんじゃないか。カメハメ波を本当に打てると思っているんじゃないか、と思ってしまうほどの熱演でした。
しかし、この変人にもすごいところがありました。勉強がとてもよくできるというところです。でも僕はテストが返ってくるまでは、この変人が賢いとは信じられませんでした。
でも実際にテストが返ってきて、順位を聞くとなんとその変人は10番以内に入っていました。そのことを知った僕はプライドが傷つきました。変人に200番位の差をつけられたからです。
それから僕はこの変人には負けたくないと思い、勉強するようになったのです。
最終的には、「間接的ではあるけれど、勉強の楽しさを教えてくれたこの変人に感謝したい」と締めくくられていました。いやあ~すばらしい文章ですね!笑
中学1年の1学期のときに、既に筆者の名前は、学年中にとどろいていたようです。廊下を歩けば「○○くん、おはよう!」と会ったこともない人に挨拶をされ、「君が○○くんか!」と休み時間に教室に見に来る人もいました。
やれやれ。有名人はつらいぜ・・・!!
しかし、中でも、みんなの記憶に刻まれていたのは、「○○ー・ポッター」の存在でしょう。(○○は筆者の苗字)
当時、筆者はハリー・ポッターにドはまりしていました。中学1年生の時に、「アズカバンの囚人」の日本語版の本が出版され、「賢者の石」の映画が公演されたハリポタ全盛期。
1巻、2巻、3巻は全て50回以上読んでいましたし、「アズカバンの囚人」の本のセリフや映画のセリフをほとんど暗記しているといった熱中具合でした。
その中で爆誕したのが「○○ー・ポッター」です。○○ー・ポッターは、実はハリーの双子の兄弟であり、ハリーとは違い、左手首に稲妻の傷があるのです!
そして、朝の登校時であろうと、授業中であろうと、ヴォルデモートが怒っているときは、その傷に焼け付くような痛みが走ってしまうのです!
ですので、授業中であっても、「うっ!腕の傷に痛みが・・・!!」と腕を押さえて抱え込んでしまうときがあるのです。
そんなときは、周りの友達が「○○ー・ポッター、大丈夫?」と声を掛けてくれたり、「ヴォルデモートに動きがあったか・・・!」と深刻に考えたりしてくれるのですが、先生に見つかると、なんと叱られてしまうのです!
おいおい、先生。事の重大さを分かっているのかい?
登校時も、下駄箱で毎日、友達に今日の状態をチェックされていました。
「○○ー・ポッター、今日の傷の具合はどう?」「今日は、大丈夫。あいつの力は弱まっているね。」とみんなにきちんと情報共有をしていました。その一言にみんなもどれだけ安心したことでしょう!
さらに、筆者は、合唱コンクールで中学1年~3年まで、全て指揮者を務めていました。合唱練習中、指揮者には指揮棒が必要です。しかし、問題ありません。
なぜなら、筆者の学生服の裏には常に、「魔法の杖」が入っていたからです。その杖はなんと、「技術」という教科で、金属の棒を切ったものが杖に変化したものなのです!
その杖を使って、筆者は指揮の練習をしていました。もちろん、うっかり「ウィンガーディアムレヴィオ~サ」をかけないように、注意していましたよ☆
だからこそ、合唱コンクールの当日も、筆者が指揮台に上がると、なぜか、クスクスと笑い声が聞こえました。まあ、筆者の指揮が時々ジャンプしたりする斬新なものであったのも、その原因かと思いますが!
学年が変わると「今年は、ついに○○くんの指揮が目の前で見れるんだね!」と言われたものです。練習を開始した最初の方は、指揮中に、みんながクスクス笑っていたのは多分気のせいでしょう。
中学1年生の最後に、クラスのみんなで一人一人に書いた寄せ書きにも、「○○ー・ポッター」宛てのメッセージが数多く寄せられていました。中には、「オレはダンブルドアの息子だったんだ」「俺はヴォルデモートだったんだ」「ロングボトムより」と、魔法界の重鎮たちがいたことをカミングアウトしているメッセージも存在しているのです。
なんてレベルの高いクラスだ・・・!!(魔法界的に)
中には、「〇〇くんは、みんなと少しちがっていたね。でもそこが〇〇くんのいい所だと思うよ。」「貴方のふんいきはふしぎだった。」「来年は『指揮者賞』をとってね。でも、やりすぎは・・・」と書いてあるものもありましたが笑
しかし、やはり普通の中学校に通っていると、数々の疑問がみんなには浮かんでくるようです。最大の疑問は、「なぜ、○○ー・ポッターは、ホグワーツではなく、この中学校にいるのか」ということです。
もちろん、ホグワーツには通っています。そして、マグル界のことを深く勉強するために、ホグワーツに行きながら、公立中学にも通うというダブルスクールを実現していたのです。(ホグワーツ始まって以来のエリートですね!)
他にも、「〇〇ー・ポッターはなぜ本や映画に出ていないのか」という疑問を投げかけられたこともあります。実は、本や映画はいつも惜しいところで、描写を逃しているのです。映画では、大抵、ハリーが映っている後ろの柱の陰らへんに、〇〇ー・ポッターが映っています。
ゴシップ好きな女の子たちに、そのように説明すると深く納得してくれました。(聞きながらニヤニヤしていたのは、「ホグワーツ始まって以来のエリートと話すことができた」という嬉しさを隠しきれなかったのでしょう。)
もちろん、魔法の訓練だけに偏ってしまってはいけませんから、きちんとかめはめ波の練習もしていましたし、休み時間に大声で歌を歌い、みんなの心を癒すことも忘れていませんでした。
いつも廊下でかめはめ波の練習をしていたので、「あれ、今、かめはめ波出た?」と聞かれると、「俺のかめはめ波はスピードが速すぎるから、並みの人間には見えないんだよ。君には、まだ早かったようだね。」と誠実に対応していました。
成人式で、中学の同級生と再会した際、「20歳まで生きてきたけど、君ほど面白い人は他にいなかったよ!」と言われたこともあります。
ふっ、まさにTENSAI・・・
このような具合に、掘り返せばいくらでも出てくるエピソードの数々。自分でも自覚しない内に、その1031(てんさい)っぷりを発揮していたようなので、覚えていない部分も多々ありますが・・・
まだまだ、筆者のADHDにまつわる「変わり者と天才の表裏一体エピソード」は様々あるので、いずれ紹介できればと思います。
ちなみに「SLAM DUNK」(スラムダンク)の好きなキャラクターは、当然、桜木花道です。
天才ですから
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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